アブソリュートセンサについて

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サーボモータに使用するアブソリュートセンサについて(第2回)
コーヒーカップ
小川
これについて、私が話を始めると、終わらなくなりますので、簡単に結論だけ申し上げます。
センサー価格の点です。
バッテリ方式に比較して高コストでした1990年代バッテリー方式のアブソリュートセンサと比較して、2〜3倍程度でした。
バブル以降の生産設備のコスト要求に押し切られたわけです。
機械式のアブソリュート方式は信頼性においては、バッテリー式アブソリュート方式と比較して、かなり優れていたのですが、バッテリー式アブソリュートセンサの信頼性をメーカ、ユーザともあまり明確にしないで、曖昧にして、走っていますので、機械式のアブソリュートセンサの信頼性が世間一般に広く認識されませんでした。
編集者
それで、ダイアディックとしては何とかしたいわけですね。
小川 そのとうりです。
何とかするのがダイアディックです、と 言いたいところですが。
今回は海外の自動車メーカのエンジニアのリクエストで実現しました。
価格の問題は、当然クリアーしています。
20年前の動きと、全く同じ動きを、現在、勢いのある海外の自動車メーカが採用していることに時の流れを感じます。
編集者 今回のダイアディックのアブソリュートセンサはバッテリを使用していないわけですね。
それでいて、価格はバッテリ方式と同等レベルまで下げられたわけですか?
小川 その通りです。
編集者 なぜ、それが可能となったのですか?
タバコ
小川 幾つかの理由があります。
1、センサー技術の進歩があります。
小型化、コストダウン
2、サーボ制御方式とセンサー性能の徹底した見極め(ムダの排除)
3、サーボ制御技術とセンサー技術と応用技術(電動シリンダ)を内部に持っている弊社総合力
編集者 わかったような、わからない話ですが、記憶素子としては 「 歯車減速機構 」 は使用しているのですか?
小川 使用しております。
方式は20年前と同じですが、細部で現代風にアレンジされています。
編集者 どのような点でアレンジされていますか?
小川 何とか剥がしたいわけですね。
第一世代の機械式アブソリュートセンサはセンサーを「機械部分」と「半導体信号処理部分」とに完全分離していました。
理由はモータ発熱、周囲温度上昇による「熱からの遮断分離」であり、残るひとつは、振動衝撃から半導体信号処理部分を守ることでした。
今回は半導体信号処理部分をセンサー(つまりモータの後側)に、一体で配置しました。
編集者 そんな事をして大丈夫なのですか?
タバコ
小川 車のエンジン室に、これくらい回路が使用されるように時代は大きく進歩したと考えてください。
編集者 今回発売の第二世代の機械式アブソリュートセンサはバッテリ方式が持っていたウイークポイントも完全に克服している、と考えて良いわけですね。
小川 その通りです。期待してください。
終わり・・・