「かんたんコントローラ」 と 「シーケンサ」 について(第一回)

―― かんたんコントローラについて(第1回) ――
コーヒーカップ
編集者 「かんたんコントローラ」について、前回は日本国内での 「 普及の鈍さ 」 、逆に 「 海外での反応の良さ 」 についての話で途中になっていましたね。
小川
そうですね。そろそろ 「 まとめ 」 ますか?
編集者
メーカ として、国内で、今後どのような普及の経過をたどると考えられていますか? 「本音を聞かせてください」
小川 このコントローラは、見方・捉え方を間違えると 「 とんでもないミスをします 」
編集者 どのようなことですか?
小川 それは 用途限定 だと言うことです。
つまり、このコントローラを用いて、「 シーケンサ 」 の 置き換えを考えると、全く判断を間違えます。

つまり、「シーケンサは、何でも出来る、ツブシがきく 」 ことを売り物にして、少しくらい「使い勝手が悪くても致し方なし」という見方、使われ方をしてきました。
編集者 そうですね。私もそんな認識です。
タバコ
小川 ここで、ダイアディックは考えました。
「ツブシ」がきくシーケンサ とは何か? 
簡単に言えば、
1.「 マン − マシン インターフェース」の部分については
「いろいろ装置」に合わせることが出来た、出来る、と いうことではないか? 
ここにシーケンサの効果・効力があると考えます。

2.制御という面から見ると
電磁弁のON−OFF、汎用モータの1速、2速、変更、等
 「 制御 」 と いうレベルには到底至っていないものをメインに扱ってきた
わけです。
編集者 シーケンサはそれだけではなく、「サーボモータ 」 も 扱えますよ。
小川 高価な 「 サーボ制御ユニット 」 を扱える 「 ごく一部の特権階級 」 の方には確かに扱えました。
しかし、複数軸のサーボを(5軸〜6軸使用の位置付け用途)動かすだけで、「ラダーの開発費」が数百万などという話もありました。
これでは「工業的に使える」と言うレベルの話ではないと思います。
次回に続きます・・・
次のページは