ある雑誌編集者と弊社小川の対談内容抜粋

衝突させての物作りから、
コントロールし、ショックレスでの物作りへ
その1
編集者 本日は

「衝突させての物作りからコントロールし、ショックレスでの物作り」

についての話を聞かせてください。

小川
はい、わかりました。

これからの、物作りにおいて無視できない手法である事をお話して、出来ましたら、その考え(衝突⇒ショックレス)を取り入れた生産機械を作られ、他社との差別化を計って頂ければと考えています。

編集者 では手っ取り早く、その考え方の導入による「ユーザのメリット」はどんなことが上げられますか
小川
タクトを短縮(−機械の高速化−)しても機械を壊しません。

空圧なら「ショックアブゾーバ」を入れて対応するしか方法はなく、そこまでが高速化の限界であったわけです。

サーボ化すると、アブゾーバは必要ありません。その上で、衝突現象は無くなり、より高速化が可能となります。

編集者
そんな上手い話があるのですか?
小川 サーボの場合は1つの工程や動作のなかで「エネルギー」を機械に入れたり、出したりが自在にできるわけです。

それとは逆に、空圧の場合は「入れたエネルギー」は「衝突」現象以外では消費することが出来ないわけです。

ここが根本的に違っている点です。

編集者 エネルギーの話から入りましたか・・・

話が抽象的で解ったような、解らないような、すっきりしません。

小川 「エネルギー」・・・

それも「運動エネルギー」の考え方を取り入れないと高速化の話は始まらないので少々我慢してください。

編集者 わかりました

小川 従来の「ただ、ぶっつけている」ような機械では「運動エネルギー」などと言う概念は宇宙の彼方にあった、関係ない言葉であったわけです。

それが、コントロールできるようになって初めて「エネルギー」が意味を持つようになってきたわけです。

編集者
はい
小川 高速化する場合に、よく、サーボモータの出力の大きい、サイズの大きなモータを選定する場合がある事を目にしていますよね。つまり、大きなモータは一度に出し入れできる「エネルギー」の量が大きいわけで、それにより、より加速性能があがり、減速性能も上がるわけです。
編集者 高速化と運動エネルギーの話ですね
次回に続きます・・・