20年前から現在までほとんど変わっていないと思いますが、サーボを使いこなすためには
◆ サーボメーカの無償技術サポート
◆ 機械メーカ内に「サーボ使いの職人」がいる
ことが条件でした。
つまり、専門職の人間だけが扱える特殊技術であったわけです
言い換えれば、「誰でも使えるシロモノ」では全くなかったわけです
特定業種のユーザ対応をしていきますので、特定業種の機械だけに要求される 性能競争にサーボメーカは明け暮れていたわけです。
ただそれも行き詰まり、ここ数年は、サーボの技術競争は目標を失って漂流している状態だと思いますが
従いまして
一般産業機械業界から見たら「サーボモータは価格が高い」、「サーボモータは簡単には動かない」、「買っても面倒を見てくれないサーボメーカ」と言う訳
で、 「出来るだけ使いたくない」と言う業界常識が出来たのは全く当然なことと思います
よく例えで、社内の技術屋に話すのですが、写真技術との対比で見てみると、 良くわかると思います。
私の子供の頃、田舎の小さな町には写真館が1軒しかなく、幼稚園、学校の卒業写真はすべて、写真館の「おじさん」が来て、「はーい、鳩が出ますよ」 「バッ」(マグネが燃える音)「パシャ」とマグネシュームを焚いて撮っていました。
つまり、当時の写真技術はプロの「職人技」で「素人」が手の出せるものではなかったわけです。
反対に、最近の「使い捨てカメラ」になりますと、誰でも「写真が撮れる」
ところまで写真の技術が進歩したわけです。50年の技術の進歩があの
「使い捨てカメラ」には詰まっているとも考えられます。
サーボ技術との関連で見れば、従来のサーボは「職人」のみがいじれるもので あり、弊社のサーボを動かすためには「職人の技」は必要としていない、つまり、「使い捨てカメラ」と同様、誰でも動作させることが可能であるように工夫し
てあります。
サーボ技術も、「使い捨てカメラ」のカメラのように「誰でも使えるシロモノ」に ならないといけないと思います
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