本日の最後のテーマ、省人化対策の一つであります、低推力搬送マシンについて話をさせていただきます。
このテーマは、人間の数が特に多い、車の組み立て製造ラインの省人化対策として始まったテーマです。
「低推力搬送マシンの実現」
⇒「安全搬送の実現手段の一つである機械の実現」
空圧の得意分野である
「高圧・高推力」 分野の対極に位置する 「低推力搬送機械」が車の組み立てラインで求められています。
その目指すところは、人間の近くで動作する搬送機械が、人間と接触した場合、機械が即、停止し、人間を傷つけないことが求められている性能です。
その力は、一応70N(7Kgf)が最大で、実用機は40N(4Kgf)程度を目標に作られています。
この種の機械には トルク制御が可能で、かつ、低速走行が簡単に実現可能である、
サーボモータ、または、サーボシリンダの独壇場です。
最後に、空圧と電動サーボの相違点をまとめておきました。
空圧 電動サーボ
「衝突停止」 と 「ショックレス停止」
「行って来い」 と 「多点停止」
「おっぱなし」 と 「コントロール」
これらの観点から応用分野の見当をつけて頂ければ、サーボモータ、サーボシリンダの更なる利用分野が開けてくるものと考えます
|