ある雑誌編集者 と 弊社小川との対談です
− 装置のフレームとガイド、リニアーアクチュエータの関係(その1) −

装置のフレームとガイド、リニア アクチュエータの関係
休憩
編集者 次は、どのようなテーマですか?
小川
一般産業機械のフレーム(工作機械ではベース) と リニアー・ガイド、 リニアアクチュエータ について、我々が日頃 困っている事について、話してみます。
休憩
編集者 地味なテーマで、今更という気もしますが、問題になっているのですか?
小川 大いに、問題ありと思っています。
編集者 その問題とは何ですか?
小川 「このユーザでは、フレーム(ベース)製作を軽視しているのではないか?」と 感じるユーザに数多く遭遇します。

工作機械では常識になっていることが、この一般産業機械の業界ではあまり知られておりません。

業界が違うので致し方無いのかもしれませんが、「フレーム(ベース)製作を軽視している」ユーザの方に
「機械屋さんですよね?」
と 言いたくなるような方が多いと感じています。
編集者 このテーマは、初めから「きついですね!」
休憩
小川 我々が経験する市場クレームの大半は 
「常識的な事を知っていれば防げたのに・・・・・」 
と 日頃感じることが多いので、このようなテーマの場合「熱く、きつく、なりやすい」のかも知れません。
編集者 よく、教えて下さい。
小川 「フレーム(ベース)の作り方 と ガイド(支持機構)の組み付け」
に ついて話してみます。
編集者 ガイドとは「LMガイド、とか」ですよね。

それの何が問題ですか?
メーカ・カタログを見れば、「使い方」等は丁寧に、詳しく書かれていますよね。
休憩
小川 「空圧シリンダ」を50年使い続けた弊害が、ここに、明らかに見られます。

「空圧シリンダ」は「目見当(めけんとう)」で LMガイド と シリンダ の平行度を出しておけば、まずは問題なく使えた(余程、程度の悪い場合は別ですが・・・)ので、「メーカ指定の組み付け方法」など、知る必要が無かったわけです。

これは、工作機械業界では全く考えられない技術(?)です。
編集者 「ガイド」は「目見当(めけんとう)」で取り付ければ良いと考えている。
小川 「考えている」、「思い込んでいる」 かどうか知りませんが、「昔からこのようにやっている」 ので 「何の疑いも持たずに作業している」 というのが実態ではないかと想像します。
次回に続きます・・・