ある雑誌編集者 と 弊社小川との対談です
− 装置のフレームとガイド、リニアーアクチュエータの関係(その2) −

―― 装置のフレームとガイド、
リニアアクチュエータの関係 ――
休憩
編集者 つまり、空圧シリンダはシリンダ内部にガイド機構を持たない。
電動シリンダは内部にガイド機構を持っている。
従って、
空圧は外部に付けたガイドで1軸、
電動シリンダは自身の持つガイドと外部ガイドの2軸、
2軸マシンを1軸マシンと同じような扱いをすれば、当然問題を起こす訳で、当たり前なわけですね。
小川
全くそのとうりです。以前も、ガイドについて簡単な説明をしていますよね。

この組み付けにより、破損させたり、異常音が出たり、停止したり、いろいろな問題が発生しています。
休憩
編集者 メーカ として ユーザ への情報提供に問題はありませんか?
小川 当初は情報不足だったと思います。

現在は、「技術資料」を複数準備し、製品カタログや弊社ホームページに掲載して、いろいろとPRしているのですが・・・。
編集者 空圧シリンダ → 電動シリンダ
への移行は単なる、動力エネルギの変更だけと捉えるのは近視眼的な見方で、以前のご説明を加えるなら
設備マシンの精度・性能の変更
物作りの方法変更 :制御して物をつくる(空圧は制御なしの物つくり)
など
よく見ると、生産技術の大きな変更点を数多く含んでいるということになりますね。
小川 全くそのとうりです。

このあたりは、より時間をかけて相違点を明確にし、うまく電動シリンダを使いこなしていただくことが必要であると考えています。

今後のテーマの中でまたやらせていただきます。

今日は、問題提起、アウトラインだけで、解説は次回ににまわします。

「空圧+ラダー」で50年間 基本技術に革新・改革が行われなかった「ツケ」が現在明確に表面化してきています。専用機の1号機は日本でつくり、2号機以降、そのデッドコピーを海外で生産するために、専用機屋の仕事量が急激に減少しています。かんたんにデッドコピーが作れるようなマシンを製作し続けた結果とも言えます。

すでに遅すぎる可能性もありますが、ここで、電動化でマシンを改善・改良して大きく変換させ、他社との差別化、途上国との差別化をトライアルして、サバイバルしていくしか方法がないように思います。

対比は工作機械業界が一般産業機械業界とは全く違った発展の仕方をしてきて、現在があります。
次回に続きます・・・