これはかなり「根深い技術的な問題」が関係していると思います。
一般産業機械(専用機)のフレームは通常、組み立て方式で製作されます。
それに対して、工作機械のフレームは、鋳物製で門型の加工機でベッド加工をやっていますが、必要があるからやっているわけです。それは軸の平行度が「命」であるからです。
(それ程高価な工作機械でなくとも、ボールネジに対するガイドの平行度は、1000mm〜2000mmのベッドで 0.1mm 以下)
一般産業機械(専用機)のフレームを製作した場合(後加工無しが普通)、装置サイズが 1000mm を越え 2000mm 〜 3000mm 程度の平行軸を設けた場合、数mm
程度の軸平行度のズレが発生する可能性が考えられます。
これに軸許容偏芯量=1mm〜2mm のフリージョイントを用いた場合、何が起こるか?
機械屋さんは「軸のズレを補正するパーツを使用しているので、平行度が問題になることはない」と考ているようです。(よく聞く話「軸ズレ」の対策はやってある。平行度で問題を起こすことはない)
しかし、現物の機械では軸の拘束が発生することは当然であり、当たり前なことであるわけです。
この大きな認識のズレが問題処理をより複雑にしているのが現実です。
このあたりに気付いて、自社の機械を見直すことにより、今なら。他社に対する技術的な「差別化が明確に出来る」チャンスでもあるわけです。
(使用している間に「ガタ」が大きくなり機械停止等の事故は減少します。)
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