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メカシリンダ走行軸、平行度ズレの検証方法
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1 |
検証方法
【 メカニカルな方法 】 と 【 電気的な方法 】 の 2つの方法 があります。 |
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−1 メカニカルな方法 |
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(1)ロッドタイプシリンダ の場合 |
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メカシリンダの取付用のボルト4本を 0.3mm〜0.5mm 「 ゆるめ 」 ます
この状態で 前進/後退 の動きを 「 低速 (10mm/s〜20mm/s) 」 で行います |
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この 前進/後退 の動作時、シリンダ後端(モータ部後端)部にダイアルゲージを当て
水平方向、垂直方向 のダイアル数値を読みます。 |
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ロッドタイプの場合、ダイアル数値がそれぞれ 【 0.1mm 】 以下なら 走行軸の平行度は良好です。
それ以上の数値なら |
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1. |
4本のボルトに 「 シム調整 」 を行い、 【 計測 ⇔ 調整 】 を繰り返して、目標数値を実現して下さい。 |
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2. |
軸補正機能を持つ 「 ジョイント」 を使用して対処して下さい
推奨ジョイント:ヒロタカ精機株式会社「フローティングコネクタ」
但し、許容軸偏芯量に注意して下さい。 |
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(2)ロッドレスタイプシリンダ の場合 |
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ロッドレスタイプシリンダ のキャリヤー部に 「 ベース+アーム+ダイアルゲージ 」 を セットし、外部ガイド(LMガイドを例とします)との 「
走り平行度 」 を計測します。 |
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ガイドのサイド面(側面)に ダイアルゲージのピック を当て、シリンダの有効ストローク内を低速で動かし、ダイアルの数値を読み取ります。ロッドレスタイプの場合、この数値が
0.01〜0.02 mm 以内になるように ガイド、又は シリンダ の取り付けを調整します。
ロッドタイプに比べ、一桁上の取付精度が必要になりますのでご注意下さい。 |
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次に、念のため ガイド上面部に ダイアルゲージのピック を当て、上記と同様な計測を行います。
同一加工面に取り付けられた シリンダ と ガイド なら、この数値は当然、 0.01〜0.02 mm 以下が得られます。
この数値が大きく出るなら、ゴミ等を挟み込んでいると考えられますので、取付面をクリーンな状態にして、再度 組み付けて下さい。 |
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メカニカル調整における注意 |
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【 SCLTシリーズ 】 以外のメカシリンダは無通電時(電源がオフ時)、軸摩擦が大きい為(セルフロック機能付)動きません。通電後(電源をオン)
低速にて有効ストローク内を移動させ計測作業を行って下さい。 |
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2 |
−2 電気的な方法 |
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この方法は、シリンダ と 外部ガイド の走行軸平行度が ズレ て組み付けられた場合、シリンダ軸が拘束され、モータには大きな負荷になっている事を利用して
軸拘束力をゼロ ⇒ シリンダ軸の負荷最小 ⇒ シリンダ(サーボモータ)の無負荷速度
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電動シリンダのサーボモータをトルクモータ的に使用して速度波形の確認を行います。 |
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2−1項のメカニカルな方法との相違は、シリンダを出来るだけ高速で動作させる事が必須になります。
従いまして、この電気的な方法はシリンダに負荷をかける前(乗せる前)に、実施して下さい。 |
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高速事例 |
1 |
SCN5-010-150-S03 |
400 mm/s |
2 |
SCN5-010-200-S03 |
200 mm/s |
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弊社カタログの「最高速度」をメドに設定して下さい |
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計測法は |
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弊社 ビジュアルデータ設定ソフト(TBVST)の「トレース機能」を用いて計測して下さい。
トレース画面上で きれいな台形波状の速度波形が得られ、かつ 最高速度がカタログ値に近い値が得られていることを確認して下さい(下左図を参照)。 |
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走行軸平行度の偏芯量が大きい 場合は
「ゆがんだ台形」 かつ 「最高速度」が低下している トレース画面になります(下右図を参照)。
この場合は「再調整」となります。 |
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走行軸平行度の偏芯量が小さい場合(問題なし)
(クリックで拡大したpdfファイルが開きます) |
走行軸平行度の偏芯量が大きい場合(問題あり)
(クリックで拡大したpdfファイルが開きます) |
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この無負荷最高速度でのトレース波形の確認は、シリンダ内部の機械的なダメージ度合いを確認する場合にも使用される方法で 、「予防保全」等 にも活用頂ける手法です。 |