ある一般産業 機械装置メーカの I 社長と
弊社小川との会話内容抜粋(第9回)です


・・・第8回から続きます


―― システムビジネスを行い、「ユーザ利益」を販売します ――
I 社長 ダイアディックシステムズが他のメーカと一番違うところはどこです か?




小川
基本戦略でもあるのですが、

電動シリンダ単体の性能や価格に加えて、最終的には

システムビ ジネスを行い、「ユーザ利益」を販売する

と、いうところが、他のメーカと一番異なるところだと思います

その中で、最近は、ユーザの立場になって考え「見えるコントローラ」、 そして、その他周辺までもサポートしていこうと、考えています



I 社長
「見えるコントローラ」、その他周辺ま でもサポートとの事ですが、どんなサポートですか?




小川 例えば「見えるコントローラ」の上位に位置している「シーケンサ」と「タッチパネ ル」については、今までは全て機械メーカの電気屋さん任せにしていました

この業界の特徴でもあると思いますが、我々のようなメーカのフィールド 対応は各社バラバラで業界標準などというものは存在しておりません
従いまして、「使い易いものはユーザが選択してくれて、市場に普及していきますが、そうでないものは自然と忘れられていく」という、 まさに当然な「市場淘汰の原理」があると思います

その電気屋さん任せだった所の対応を若干修正しまして

1つ目は、シーケンサとタッチパネル、「見えるコントローラ」を含めたシステムを構築するための技術サ ポートを責任をもって行います

2つ目は、タッチパネルで必要となるメニューなどを予め、ライブラリー化しておき、ユーザ でそのライブラリーを選択すればすぐに使えるようにすることです




I 社長 ユーザからの要求が多いのでしょうか

特に電気屋さんへのフォローというか





小川 純粋に自分らのコントローラを利用してもらうための「ドキュメントや取説」の記述 が不完全で、そのため、 使用して頂けるユーザ層に限界があるのではないか、と思っています

これによって、今後は電気屋が自由に「シーケンサ」と「タッチパネル」、「見えるコントローラ」を含んだシステム構築が容易に 可能となりますので、 より「採用のメリット」をご理解いただけるのではないか?と考えています




I 社長 でも金額が問題ですよね、なかなか見積りもし難いでしょうし

うちもそうですが、あまり高いとユーザは飛びつきません



小川 基本的には、ある危険を覚悟して無償対応を考えています

我々に設計を丸投げしてくるようなユーザを避けるために有償化の例外規 定は設けますが




I 社長 ユーザにとって、無償というのは大変都合がいいですが、やりきれますか?



小川 「メカシリンダ(電動シリンダ)」は、手前味噌になりますが、全体的に見れば、システム完成度の高 い商品であると思っています。
自己採点をすれば
   ハード:合格点
   ソフト:合格点
  使い込み用資料:誰でも使えるという観点からは不合格
となっているのではないか?と考えています

また、これが「宝の持ち腐れ」現象を産み出していないか? との反省か ら、これを一気に解消するための「荒療治」的な意味を持たせたつもりです

「無償でやりきれるか?」につては、
「やりきるしかない」と思います
これくらいしないと「市場は新しいシステムを受け入れてくれない」と考えていますし、 それくらい「日常性の壁、言い換えれば、空圧の壁」は高いと認識しています

わたしが言うのもなんですが、ダイアディックのシステムが技術的、信頼 性ともに圧倒的に優れていることを踏まえた上での対応です



第10回に続きます・・・